「それ、今、必要?」と言われて気づいたこと

健康に関わる仕事をしていると、
つい「健康は大事です」という前提で話をしてしまうことがあります。
でも、ある時ふと思ったんです。
それって、相手にとって本当に“今"優先順位が高いことなのだろうか?と。
私たち保健師や看護職、健康支援の専門家にとって、
健康は仕事そのものであり、
毎日、健康のことが頭から離れません。
睡眠の大切さ
メンタルヘルス対策
生活習慣病予防
職場環境改善
どれも大切ですし、放置すると大きな問題につながることも知っています。
だからこそ、
「こんないいサービスがあります!」
「従業員の健康のために必要です!」
と熱意を持って伝えたくなります。
ですが、経営者の立場に立つとどうでしょうか。
・売上をどう作るか
・人手不足をどう乗り切るか
・離職を防ぐにはどうするか
・取引先対応
・資金繰り
・採用難
毎日、たくさんの課題に追われています。
特に中小企業や小規模事業所の経営者は、
社長であり、営業であり、人事であり、現場責任者でもあります。
そんな中で、
「社員の健康管理が大事です!」
と伝えられても、
「それは分かるけど…今はそこじゃないんだよな。」
と思われてしまうこともあります。
これは、相手が健康に無関心なのではありません。
優先順位が違うだけなんです。
以前、ある経営者の方がこんなことを話してくださいました。
「社員の健康が大事なのは分かっている。
でも、正直なところ、明日の仕事を回すことで精一杯なんです。」
この言葉を聞いた時、ハッとしました。
私たちは『健康』を入り口に話しているけれど、
経営者は『経営課題』を見ている。
見ている景色が違うんですね。
だからこそ必要なのは、
自分が伝えたいことではなく、
相手が知りたいことから話すこと。
たとえば、
「メンタルヘルス対策が必要です」ではなく
→「離職を防ぎ、採用コストを減らすために職場環境を整えませんか?」
「健康診断後の保健指導をやりましょう」ではなく
→「社員が長く働ける職場づくりが、将来的な人材不足対策になります」
「ストレスチェックを実施しましょう」ではなく
→「組織課題を見える化して、辞めない会社づくりにつなげませんか?」
同じサービスでも、伝え方で受け取られ方は大きく変わります。
これは、起業や発信でも同じです。
「私はこれができます!」
だけでは、なかなか相手には届きません。
相手は、
「私の悩みを解決してくれるの?」
ここを見ています。
相手目線に立つことは、
自分の専門性を必要な人に届けるために欠かせない視点です。
良いサービスなのに売れない。
良い発信をしているのに反応がない。
そんな時は、
サービスの質ではなく、
「誰のどんな悩みに向けて話しているか」を見直すタイミングかもしれません。
専門家である前に、
相手を理解しようとする人でありたい。
私自身、まだまだ勉強中ですが、
これからも「伝えたいこと」より「求められていること」を意識していきたいと思っています。
あなたのサービスは、
相手のどんな悩みを解決していますか?
一度、相手の立場に立って考えてみると、新しいヒントが見つかるかもしれません。
