これからの保健師活動ー「地域」と「職場」をつなぐ存在へ

『これからの保健師活動ー「地域」と「職場」をつなぐ存在へ 』
保健師という仕事の『原点』と、
これから広がる大きな可能性についてお話ししたいと思います。
保健師の活動の原点は、地域保健だと思っています。
私自身が24年間の公衆衛生行政の中での保健師活動を通じて
「地域で生活する人たちの健康と暮らし」に関わってきました。
赤ちゃんから高齢者まで、
病気の有無に関わらず、すべての人の生活に寄り添う。
これが、公衆衛生としての保健師の役割です。
一方で、産業保健の分野に目を向けると、現状はどうでしょうか。
産業保健サービスを受けているのは、主に大企業が中心です。
しかし、日本の企業の多くは中小企業や小規模事業所です。
そこで働く人たちは、
産業保健の支援がほとんど届いてないのです。
ここに大きな変化が起きようとしています。
2年後、50人未満の事業所にも
ストレスチェック制度の義務化が予定されています。
今まで支援が届いていなかった中小企業・小規模事業所に対して、
「関わらざるを得ない時代になる」ということです。
私はここに、私は大きな可能性を感じています。
これまでのように、「地域保健」か「産業保健」かという分け方ではなく、
地域で暮らし、地域で働く「人」を支えるという視点。
その両方をつなぐ存在として、開業保健師が活躍できる時代が来ています。
特に、開業保健師の強みは「フットワークの軽さ」です。
・地域の実情を知っている
・小回りがきく
・顔の見える関係をつくれる
これは、大企業向けの画一的なサービスでは、なかなか実現できない価値です。
たとえば、
・地域の小さな会社を回りながら健康相談を行う
・ストレスチェック後のフォローを『顔が見える形 』で提供する
・治療と仕事の両立支援を地域と企業の両方から支える
そんな取り組みは、
まさに「地域」と「職場」の境を超えた保健師活動だと言えます。
私はこれを、『新しい保健師のフィールド 』だと思っています。
まだ誰も体系化していない領域だからこそ、自分たちで創ることができます。
・自分の住んでいる地域で
・自分の強みを活かして
・必要とされる人に届ける
これは、
単なるビジネスチャンスではなく、保健師としての原点に立ち返る
とても自然な流れではないでしょうか。
これからの時代、
「どこで働くか」ではなく、「どう働くか」が問われていきます。
あなたがもし、
「もっと現場に近いところで支援したい」
「本当に必要な人に届けたい」そう感じているなら、
これからの2年間は、大きなチャンスの準備期間です。
制度が変わる前に、関係性をつくる。
そして、小さく始めてみる。
その一歩が、これからのあなたのフィールドを広げていきます。

