売りたいものと売れるもの

私たち専門家が起業しようとする時、
自分の思い入れが深いものや得意なものを商品にしたいと思います。
それは自然なことですし、間違ってはいないのですが、
自分の思いにこだわり過ぎて、相手が求めているのもを
ちゃんと見極めずに売ろうとしても売れません。

現在、最も使われているメッセージツールのLINE
老若男女はもちろん、子どもに至るまで
無料で使える便利なメッセージツールとして普及しています。

このLINEを開発した会社が売ろうとしていたのは、
ゲームのアプリだったことはご存じでしょうか?

LINE社の前身であるNHN Japanは、
オンラインゲームを商品にしていました。
ところが、東日本大震災が起きた時に、
通常の電話回線が使えなくなり、とても困った時に、
オンラインゲームのメッセージ機能をベースにした連絡ツールを、
非常時の社内連絡用に開発しました。
電話回線を使わず、ネットを介してつながるこの連絡ツールは
非常に役に立ちました。

これが、のちにLINEとして、爆発的なヒットを生みました。
そして、もともと作っていたゲームは、
みなさんもよくご存じの
ディズニーツムツムなどのLINEに付随するゲームとして
更に販路を拡大したのです。

もしも、NHN Japanが、
売りたい商品のオンラインゲームだけにこだわっていたら、
LINEは生まれなかったでしょう。

あなたが商品にしたいものは、
社会情勢に合っていますか?
どんな人に求められていますか?