完璧な準備完了は一生来ない!

「もう少し準備が整ってから」
「経験を積んでから」
「自信がついてから」
「◯◯の資格を取ってから」
開業を考えたとき、
多くの保健師さんが口にする言葉です。
真面目で、責任感があってこその言葉だと思います。
でも、正直に言うと——
『準備が完璧に整った状態』が来ることは、ほぼありません。
私自身もそうでしたし、
これまで見てきた多くの開業保健師さんも同じでした。
制度が完璧に理解できたから始めた人。
自信満々でスタートした人。
実は、ほとんどいません。
・やりながら学ぶ
・迷いながら整える
・失敗しながら方向を見つける
開業は、最初から完成形で始めるものではなく、途中経過の連続です。
それでも、動き出した人と、ずっと準備中のままの人の違いは何か。
それは能力でも、経験年数でもなく、
「不安があるまま、小さく動いたかどうか」それだけだと感じています。
準備が整っていないから動けないのではなく、
動かないから、準備が整わない。
この順番を、私たちはつい逆に考えてしまいます。
開業したての頃の私は、
とにかく「準備中」という言葉が好きでした。
名刺を作る前だから準備中。
ホームページができていないから準備中。
講座の構成が完璧じゃないから準備中。
今思えば、準備中という名の安全地帯にいたなと。
ある日、知人から
「職場でメンタル系の相談があって
、一度話を聞いてもらえないか?」
と声をかけてもらったことがあります。
内心は、
「それ、普段めちゃくちゃやってるやつ…!」と思いながら、
口から出た言葉は、「準備中なんで、値段とか決めてないねん。」
電話を切ったあと、一人でこう思いました。
(準備中って、いつ終わるんやろ?)
完璧じゃないと専門家と名乗れないのか?
自信がないと引き受けられないのか?
今ならはっきり言えます。
準備が足りなかったんじゃない。
一歩踏み出す勇気が足りなかっただけ。
そして、準備は、動き出してからのほうが驚くほど早く整いのです。
今の仕事を続けながら、小さく発信してみるとか、
知り合いに「こんなことを考えている」と話してみるとか、
単発の仕事を一つでも受けてみるとか。
それだけでも、景色は少しずつ変わっていきます。
もし今、「いつかは開業したい」と思いながら
足踏みしているとしたら、
その『いつか』は、準備が整った日ではなく、
覚悟がほんの少し決まった日なのかもしれません。
完璧じゃなくていい。
自信がなくてもいい。
それでも一歩踏み出せる人を、
私はこれからも応援していきたいと思っています。
